相続手続きで最初に行うべきことは、相続人の確定(相続人調査)です。相続登記、銀行預金の解約、株式の名義変更など、あらゆる手続きの前提となります。しかし実際には、
- どこから戸籍を取ればいいの?
- 本籍地が分からない
- 古い戸籍が読めない
- 転籍が多くて追えない
という声が非常に多く寄せられます。本記事では、相続人調査のやり方と戸籍の集め方を解説します。
目次
- 相続人調査とは何か
- なぜ戸籍収集が必要なのか
- 相続人調査の全体フロー
- 必要となる戸籍の種類
- 被相続人の戸籍の集め方(出生から死亡まで)
- 相続人側の戸籍の取得方法
- 本籍地が不明な場合の対処法
- 戸籍の読み方(旧字体・改製原戸籍)
- 代襲相続がある場合の追加調査
- 転籍が多いケースの追い方
- よくある失敗例
- 専門家に依頼すべきケース
- まとめ
1. 相続人調査とは何か
相続人調査とは、亡くなった方(被相続人)の法定相続人を確定させるための戸籍収集作業です。法定相続人は民法で定められていますが、それを証明する唯一の公的資料が「戸籍」です。
2. なぜ戸籍収集が必要なのか
以下の手続きでは必須となります。
- 不動産の相続登記(2024年義務化)
- 銀行預金の解約
- 証券会社の名義変更
- 保険金請求
- 相続税申告
金融機関や法務局は、出生から死亡までの連続した戸籍を求めます。
3. 相続人調査の全体フロー
➀被相続人の死亡戸籍取得
➁出生までさかのぼる
➂相続人を確定
➃相続人全員の現在戸籍を取得
4. 必要となる戸籍の種類
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| 戸籍謄本 | 現在の戸籍 |
| 除籍謄本 | 全員が抜けた戸籍 |
| 改製原戸籍 | 法改正前の古い戸籍 |
| 戸籍附票 | 住所履歴 |
5. 被相続人の戸籍の集め方(出生から死亡まで)
① 死亡時の本籍地で戸籍取得
死亡の記載がある戸籍を取得。
② 1つ前の戸籍を確認
「○○市から転籍」と記載あり → その市町村へ請求。
③ これを出生まで繰り返す
6. 戸籍の取得方法
取得方法は3つ。
① 窓口請求
② 郵送請求
③ 広域交付制度(2024年開始)
2024年から、最寄りの市区町村窓口で広域取得が可能になりました。ただし、直系のみが対象で、兄弟調査は対象外になりますのでご注意ください。
7. 本籍地が分からない場合
対処法としては、「住民票の除票を取得」「戸籍附票を取得」「過去の固定資産税通知書を確認」する方法があります。
8. 戸籍の読み方
古い戸籍は:
- 旧字体(﨑・澤など)
- 縦書き
- 手書き
が多く、非常に読みづらいです。重要ポイントとしては、
✔ 認知の記載
✔ 養子縁組
✔ 離婚歴
✔ 非嫡出子の記載
を見逃さないことがあげられます。
9. 代襲相続がある場合
子が先に亡くなっている場合、孫の戸籍も取得が必要になります。また、兄弟が死亡している場合には 甥姪の戸籍も必要になります。
10. 転籍が多いケース
本籍を何度も移している場合:
- 1通ずつ遡る
- 空白期間がないか確認
- 連続性を必ずチェック
1通でも抜けると手続き不可。
11. 失敗例
❌ 出生まで取得していない
❌ 改製原戸籍を取っていない
❌ 半血兄弟を見落とした
❌ 養子縁組歴を確認していない
12. 相続人調査が複雑になるケース
- 再婚歴あり
- 前妻の子がいる可能性
- 認知の可能性
- 本籍が全国に散在
- 戦前生まれ
13. 相続人調査にかかる期間
- 通常ケース:2週間~1か月
- 複雑ケース:2〜3か月
14. 費用目安
戸籍1通:450円〜750円。専門家へ依頼した場合5万〜15万円程度。(当事務所での料金表)
15. 相続人調査を怠るリスク
✔ 後から相続人が判明
✔ 遺産分割無効
✔ 登記やり直し
✔ 損害賠償リスク
16. まとめ|相続人調査は“重要工程”
相続人調査は、すべての相続手続きの土台です。
✔ 出生から死亡までの戸籍取得
✔ 相続人全員の現在戸籍取得
✔ 抜け漏れゼロ確認
これが鉄則です。
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